北コーカサスへの旅 その1

ロシアの大きなパン

4/30 ロシアへ向けて出発しました。

実は今回の私の訪ロは、ロシアの友達がもう2年も前から計画し、心待ちにしていたのでした。

2年前、東日本大震災がありました。

ロシア人の家族は、この地震にひどく心を痛め、私と、私の家族の為に部屋を準備していたのでした。

「私は直接被害はあっていないし、両親も岡山にいて安全なんだよ」と何度説得しても、心配で、心配で・・、正直、日本語で言うと「おせっかい」って言葉がふさわしい程、ロシア人の典型的な優しさ、温かさ、親切、見返りを求めない愛で、私を迎えてくれていました。

そしてやっと今回、お礼も兼ねて、ロシアを訪問する私なのでした。

成田空港のゲートで「いろはす」を飲むロシア人に日本慣れちゃった感を感じ、

機内の「皆様、飛行機は無事に離陸いたしました。たぶん。。」と言うロシア語アナウンスに疑問を感じながら、飛行機はモスクワへ着きました。

最初にロシアに着いた!!って感覚を与えてくれたのが、ここでした。

便座がない。

ドアには

謎の穴。。

こんにちは

絶対計算違いで開けちゃったでしょ、この穴。

そしてドアノブは、ネジまでの過程で終了。

このマヌケなトイレの限られたプライベートゾーンで、「ロシアへ戻ってきたぞ」と、一人こっそりニヤけるのでした

モスクワのセキュリティーチェックでは、うっかり超不機嫌なおばさんゾーンへ並んでしまいました。

旅行者達に「早く脱ぎなさい!!早く!早く!」と怒鳴りまくってるおばさん。

私も「靴脱ぎなさいよーー!!」とツバ散らされながら怒られました。

はぁ。日本での感覚で、ついお客の少ない列優先で並んでしまった。

以前ロシアで覚えた「なるべく優しい男性員の列に並ぶ事」を思い出し、次のチャンスに向けて学びました。

ようやく乗り継ぎ便のゲートが分かり、そこへ着くと・・、

「私達の所から日本人がその空港へ行くのは初めてです」と言っていた旅行会社の方の言葉の意味が、よ~く実感できました。

確かにアジア人らしい人種は私以外見当たらないようだ。

何よりも、360°周りからの視線に私自身が落ち着かなくなって、しばらくトイレに隠れる事にしました。

夜10時過ぎに飛行機は出発し、深夜1時にクラスノダールへ到着。

空港には友達が家族で迎えに来てくれていました。

ずっと会いたかった気持ちが、お互いを確認した瞬間に爆発して、抱き合い、キスし合い、喜びを最大限に表現しまくっていたら、周りから拍手が起きました(笑)

全然見ず知らずのロシア人達が、私達の再会に喜び、祝福を挙げていました(笑)

ロシアに着いてからは、重たい物は一切持たなかった。

ロシアには「女性に20kg以上の物を持たせてはいけない」と言うユニークな法律があり(本当か良く分からないけど)

とにかく、重い物、大きい物、重そうに見える物は男性陣が運ぶ環境になっている。

(なので、今このブログを書いている私は、日本に戻り、ピアノの大きなフタを上げられなくなっている自分にビックリするのでした)

さて、空港での話しに戻り、

トランクをお父さんに車まで運んで貰って、車内へ入ると、私が以前「ロシアで食べたい!!」と言っていた好物がありました。

それが、「チーズ」なんです。

何種類ものチーズを大量に買ってきてくれてて、「さぁ、食べましょう!!」と、開けようとする友達。

「いや、車の中が臭くなるから」と、止める私。

さすがに、車の中でチーズは無理。。

するとお父さんが「ユリの為に美味しいアイスクリームを買ってあるんだよ」と嬉しそうに、走っていた車を停め、後ろのトランクを開けるのです。

私の予想は当たりました。

完璧に溶けてるんです!!!!

そのアイスも「家に着いてから、冷凍庫で固めてから、明日食べますね」と丁寧にお断りし、再びお家へと車を走らせるのでした。

               つづく

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ピアニストユリ
岡山県倉敷在住のピアニスト
ロシア国立サンクト・ペテルブルク音楽院卒
4人のママ
出演依頼、レッスン等、HPお問い合わせページからお願い致します

コメント

コメント一覧 (14件)

  • おはようございます

    司馬遼太郎さんが「坂の上の雲」だったと思うのですが、ロシアは国家としては恐ろしい国だけどロシア人はすごく優しくていい人が多いというようなことを書かれていてホントかなと思っていたのですが・・

    やっぱり面白い人たちなんですねw(;´Д`)ほえ~

  • ムフフ

    wwwwやっぱり、おそロシアです。( ̄Д ̄;_ ) .。逆に日本社会から見ると、Yuriさんとゆかいな仲間たちですネ!!つづくw?

  • おかえりなさいぃぃぃぃ><

    長旅お疲れさまでした!

    あ、旅と言う感じではないのかなYuriさんには。

    外国から日本に来て安全なのと清潔なのに驚くと言う話を良く聞きますがロシアのような国でもトイレがあの状況とはww

    Yuriさんの日記読んで思った、日本に生れてホント良かった

    ロシア人て優しい人が多いんですね、感動しました。

    個人として付き合うと良い人たちなんだろうな、何故国同士だといがみ合うんだろう?不思議だ。。。

    そしてざっくりしてますね何事も

    アイスはその後どうなったのか気になりますww

  • Unknown

    古き良き日本人みたいなロシア人家族ですねw

    yuriさんが良い人だから良い人達に巡り合えたんだと思います

  • 吟さんへ

    吟さん、早速コメントを、ありがとうございました。

    お詳しいですね!!

    確かに司馬遼太郎さんはロシアについて色々書いていますし、彼自身ロシアに対する意見を持っていて、興味深く読んだ覚えがあります。

    私が良く思う事は、どの国にも良い人もいれば、意地悪な人もいる(笑)

    結局は、国と国ではなく、人と人、心と心なんですね。きっと。

  • だいすけさんへ

    だいすけさん、コメントありがとうございました。

    ロシアはおそロシアで、おもロシアな国ですよね。

    ロシアでの日々が楽しすぎて、20日間の滞在が、ブログでまだ一日目の事しか書けませんでした(笑)

    まだまだ続きます♪

  • ゴメスさんへ

    ゴメスさん、コメントありがとうございます。

    アイスはお父さんに約束したように、冷凍庫に入れて、固めてから改めて食べました(笑)

    なのでアイスの中に三角コーンがうずくまっていて、不恰好でしたけど、それがとてもとても美味しいアイスだったのです。

    ロシア人、面白くて、感情豊かで、そういうのが芸術にも表れているのかなって思います♪

  • あまえびさんへ

    まぁ!!あまえびさん☆

    そんな嬉しいコメント、ありがとうございます。

    良い人達に恵まれて私自身もラッキーです。

    まだ一日目なのにブログが長くなってしまいました。

    続きます(笑)

  • Unknown

    おかーえり!

    きっとゆりちゃんが人徳ある人だからみんな応援したくなるんだね

    続編期待♪

  • まことさんへ

    まことさん、おかえりコメント嬉しかったです(*^^*)

    ありがとうございます。

    本当に素敵な方々に恵まれています。

    また続編すぐ書きます♪

  • コメント遅くなりました。

    ゆりたんお帰り/kuma_fly/}もう夢の国の魔法から醒めたかな?時差ボケも体調も戻りましたか?(ペロはいつも天然ボケじゃけどね)

    ロシアのパンいい匂いしそうだね!しかも、でかっ!あれはあんパンですか?クリームパン?焼きそばパンですか?(んなわけない)懐かしかったでしょうね・・・

    後ろの本棚の分厚い本もすごいし、素敵なダーチャですね!!

    ゆりさんがロシアに行ってる間にね、BSでトルストイの名作を映画化した「戦争と平和」って映画やっとったけん少し見たよ(長~い映画で途中で寝た)

    それから、まさかの便座無し穴あき女子トイレの写真に、ゆりさんどんな格好でう○ちやおしっ○できたのか・・・(失礼)はたまた・・・あのツイッターのトマトの苗を一緒に植えてるプーチンらしき人物は誰か、隕石は見つかったか、宇宙人と出会えたか、登山は成功したかとか演奏会はどうだったか、など・・・想像したり考えたら朝まで寝れませんでしたとさ

    気になるけん全部書いてね

  • ペロ君へ

    ペロ君、かわいいコメントありがとうごじゃいます♪

    戦争と平和観たんだぁ。

    私も途中で寝たよ、一緒だね(笑)

    トマト一緒に植えてた人物は、プーチンと全然違ってフサフサだよっ☆

    隕石は落ちてこなかったけど、宇宙の話いっぱい聞いて帰ってきたし、実際空ばっかり眺めてました(笑)

    綺麗な所だったの。

    またすぐブログ書きますね♪

  • お帰りなさい♪

    お帰りなさい♪

    なかなかブログ読む時間とれずやっとゆっくり読めました。

    まず、いつも思うのですかYuriのブログの文章と構成は完璧だなと♪

    あの、たどたどしい喋りからは嘘のようです(笑)

    あっ、誉めてますよ。(^^ゞ

    ロシアの人温かいですね♪

    寒い国だから人同士は暖めあって生きているのかな。

    海外に行ってその国の人と触れ合うと確かに人同士はその国のイメージが違うこと多いのですよね。

    それなのに団体、国レベルになると意識が変わっていざこざが絶えない…。

    何でなんだろう、人の本能というか習性なのかな。

    Yuri ちゃんみたいな人達ばかりなら戦争も無くなるのにね。

    それから何時でも鞄持ち致しますので言い付けて下さいお嬢様(笑)♪

    また生ピアノ早く聴きたいです♪♪

  • トラッキーさんへ

    トラッキーさん、とっても優しいコメントをありがとうございます。

    またロシアのレポートじっくり読んでいただき嬉しいです。

    書き物は、ゆっくり考えながら、間違えたら修正する事ができるので、得意です(笑)

    日本ではロシアの情報がそう多くはないのですが、ロシアでは日本の事が沢山流れていますし、実際ロシア人は日本人と仲良くしたがっています。

    残念な事に、まだ片想いの状態のようですが。

    ロシア人って、すぐ怒って、大声で笑って、すぐ泣いて、情深くて、本当可愛いです。

    国でなく、人として付き合うと、大好きになってしまいます。

トラッキー へ返信する コメントをキャンセル

目次