北コーカサスへの旅 その2

お庭で

北コーカサスへの旅 その1 の続き

空港から車を走らせること2時間強、やっとお家に着きました。

お部屋を案内されると、驚くべき光景が待っていました。

「日本人が来るから」という事で、何故か部屋を和室っぽく改造してくれていたのです。

和紙のランプ2つに木製カーテン、ベッドを取ってマットレスを直接床に置いていた。

実はこの家の意匠全部、お父さんと息子さんで完成させたと言う。

「レンガを組み立てるのも、まずセメントから煉ったんだよ~」と。

本当凄いな~。

口をあんぐり開けて感心していると、「はいっ」と渡された物

「ユリって名前、日本で百合の花の事でしょ?」

Σ(・ω・ノ)ノ!

なんとシーツにまでこだわっていました。

感激している間も、刻々と朝日が昇る時間へと近づいていたので、ここで私は一言注文してしました。

「寝る前に、お風呂に入りたいです」

が、なんとこの一言が問題発生に繋がりました。

「あぁ!!お風呂ねっ。お風呂っ。実はね、お風呂沸かすのに今から3時間掛かるのよ。」

( ゜д゜)???

でもでも、どうしてもお風呂に入らないと清らかな気持ちでお休み出来ない日本人特有の「就寝前のお風呂精神」が働いて、眠かったけど3時間待つ事を決めました。

その間「寒いだろうから」と、暖房でなく、

暖炉を焚く。

薪も全て近くの森から折れた木を見つけて、自分達で拾って来るという、素朴な生活をしている人達でした。

暖炉の中で、パチパチと音を立てながら揺れる火を眺めていると、時間を忘れ、心地良くなって、うとうと。。と眠りそうになりました。

「やっとお湯が温かくなったよ!」の一言で、私はお風呂に入る事にしました。

それが、

全然温かくない!!

頭を洗いながらブルブル震え、「これじゃぁ風邪引いちゃうよぉ(涙)」と、3時間待ったお風呂を数分で終わらせ、再び暖炉の前で身体を温め直し、朝日の中、深い眠りに入るのでした。

なぞなぞ

Q. 朝起きて、最初に行くとこ、ど~こだっ?!

学校?

職場?

私はここ↓

トイレ

なんとトイレが外にありました。

なので「昔の日本みたいですね」と、ポロッと言ってしまいました

でも、このトイレまでの道がとても美しいのです

トイレまでの道のり

トイレから家に入るまでの道のり

そしてこのお庭は夜になると、この小さな道に沿ってオレンジ色の丸いライトが光りを灯してくれるのです。

葡萄の葉に囲まれたテラス、小道を歩く度に足に当たるアヤメ、頬を触るマリーナの実、甘い香りを運んでくれるアカシアの花の精

こんな所にトイレがあったら、夜中でも喜んで起きちゃうなぁ

朝ごはんはカラスムギのお粥と干しぶどう、イチジク、バナナのドライフルーツにりんご、パイナップル

庭で採れたすももの、手作りコンポート(砂糖煮果実)

お父さんはコーヒーが好き(笑)

普段お酒を飲まない家族だけど「でも今日は特別なお祝いの日だから」と、形を大事にしたいと言うことで、グラスに、ほんの1~2cmまで、みんな白ワインを注いで乾杯しました。

私に合わせてくださって、ありがとうございます。

乾杯も終わって、その後は庭に出て

ネギやニンニクを収穫して。

見て!!こんなに大きいニンニク

ここでの食事はネギもニンニクも炒める事なく、そのままサクサク頂きました。

野菜をGETした次は、お水を汲みに、美味しい湧水が出ているという教会へ向かいました。

途中ハチミツ屋さんに寄って、色んなハチミツを試食して

蜂の巣入りのハチミツが美味しかった!

山道をぐるぐる走り、教会に着きました。

ロシアでは、教会やお寺の中に入る時、女性は髪を隠さなければいけないので、スカーフを被って入ります。

また、重たい水汲みは男性の仕事とされているので、私たち女性陣は散歩したり、近くで見守ります。

教会の横には、湧水でいっぱいのプールがあり、そこに浸かると健康になれると言うことで、子供達が三回ずつ肩まで浸かる儀式をしていました。

でもそれが冷たいようで、子供達の元気な黄色い声が賑やかに響いていました(笑)

禁煙マークの場所でタバコが吸われている矛盾。。

水汲みが終わり、最後にここで湧水を飲ませてもらいました。

驚くことに、なんと軟水!!

色んな国や都市に行ったけど、海外でも軟水を飲めたのは初めての体験。

家に戻り、ご近所の方にもお水をお裾分けしている家族の姿を眺めていると、

人の温もりの感じられる場所に今いるんだなぁ。と、感謝するのでした。

             つづく(笑)

演奏会告知

ロシアから帰ってのライヴは、さっそくロシア物です!!

是非お越し下さい

2013/07/26(金)

ピアニストYuriのクラシカル・ライヴ Vol.2

「ロシアン・バラライカ・ナイト」

OPEN 19:00~

START 20:00~21:10

70分×1ステージ・入れ替えなし

MC2500円+ご飲食代

会場:六本木Softwind

出演:ピアニストYuri

ゲスト:北川翔(バラライカ)→http://sho-kitagawa.net/

ご予約アドレス→noimy3uka@yahoo.co.jp

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この記事を書いた人

ピアニストユリ
岡山県倉敷在住のピアニスト
ロシア国立サンクト・ペテルブルク音楽院卒
4人のママ
出演依頼、レッスン等、HPお問い合わせページからお願い致します

コメント

コメント一覧 (6件)

  • ムフフ

    北コーカサス方は、お風呂に入る習慣がないのはいいとして温水シャワーとかはあるんですよね。空気が澄んでて気持ちよさそうです。水汲みとか水道に浄水器がほしいし、コンビニも。次回のニコ生でロシアのお話たくさん待ってま~~す。 ♪(*≧∀ノ[◎]ゝ教会のお写真すてきです

  • 美しいです

    訪れるYuriさんの為に和風にする気配り、シーツまで名前にちなんだものにしてくれるなんて涙が出ますねぇ。。。

    前回のブログを読むとすごく大雑把なイメージのロシア人が今回はおもてなしの心使いが出来る人たちに大変身!!ヽ(^。^)ノ

    そしてトイレまでの道のり、、、綺麗ですね。

    あ、でもやはり家の中に欲しいかこればかりは(^^ゞ

    お風呂がない生活平気な人もいるけどやっぱ湯船につかりたいですよねぇ、お湯がとても貴重なんだと判りました明日からは味わって入浴しますww

    とても綺麗なところで行ってみたくなります、写真いっぱい撮れそう!!

    滞在先の食事が美味しそうですね、夜はどんなものを食べていたのでしょうか?気になります。。。

    湧水が軟水というのも日本人には飲みやすくて良いですね、すべてがシンプルで美しい所に見えます。

    便利さに慣れた人間にはとても不便かもしれませんがそれが当たり前に育った人には苦労じゃないんでしょうね。

    続きを早く読みたいです、放送でロシアの話ももう少し聞けると良いな\(^o^)/

  • だいすけさんへ

    だいすけさん、コメントありがとうございます♪

    空気はとても澄んでいて、鳥や蛙の鳴き声が可愛かったです。

    静かな山の中で、毎日お布団に入った瞬間に眠りにつきました。

    湧水は冷たくて、美味しくて、自然の物って最高って感動しました。

  • ゴメスさんへ

    ゴメスさん、コメントありがとうございます♪

    今日のお風呂、味わって入れましたか(笑)?

    晩ごはん、次のブログくらいで載せますね♪

    ダーチャでの生活は本当に目も心も癒されました。

    美しい自然の中で虫達の綺麗な演奏も聴けましたし、その声を録音してダーチャに帰って友達と曲作りに励みました。

    完成したら、お知らせしたいなぁって思ってます(*^^*)

  • トイレw

    こんばんは~連チャンのトイレねたにwktkのペロです

    ぺろも小さい頃はうん○や、しっ○ネタが大好きでした。今でも好きです。口癖が「うん○してくる!」だけんね・・・(こんな話はどーでもええんじゃ)

    まだロシアは寒いのかな~って思ってたけど北コーカサスの方はだいぶ暖かかったのかな。地図見たら思ってたより南方なので新緑の美しい季節なのですね

    お花の綺麗なお庭の写真を見たら、プーランクの愛の小径って曲が頭中に流れてきたよ(病院行った方がいいかな)

    湧水も出るいいところだね冷たくって美味しそう!ペロの住んでるところも20分くらいクルマで走ったら大山の中腹にどんぐり村って湧水が出るところあるんだ。最近行ってないので湧水汲みに行きたくなりました。

    早いもので季節もすっかり変わったね。近くの田んぼに水が入って代かきが済みカエルの大合唱が毎晩始まってます

    P.S

    明日から天皇皇后両陛下が近くの水鳥公園や花回廊に植樹に来られるのでちょっぴり楽しみなぺろでした

    ま、Yuriさんのブログが一番楽しみだけどね・・・

  • ペロ君へ

    ペロ君、嬉しくなるコメントをありがとうございます!!

    天皇皇后両陛下はどうでした?

    いいな~。私も美智子様にお会いしたい☆

    鳥取は湧き水の出る自然溢れる場所なのですね。

    カエルの合唱、可愛くって微笑んじゃいます♪

    私のいた場所はノヴォロシースクと言って、黒海沿岸の港都市でした。

    ウクライナの下なのw

    食物は豊富だし、熱かったです。

    そして人々が明るい×2

    まだトイレネタ残ってるから、また書くねん

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